まんぷく12話は、戦争の雲行きが怪しくなり、勝利を重ねているという新聞の内容とはうらはらに、人々の生活はどんどん苦しくなっているところから始まります。

 

ホテルではお客さんが減ってきたと、福子と保科が話していましたが、福子も保科も日本の勝利を信じて疑わない様子でした。

 

福子は笑って話していましたが、保科は姉を亡くして辛いはずなのに、我慢しているのだと支配人に話します。帰宅した福子は、玄関で笑顔を作り家に入って行きます。

 

鈴は仏壇の前に明かりもつけずぼんやりしていました。福子が何度か鈴に声をかけると、鈴も笑顔で振り返り、昼間にうたたねをしていたら、咲が父親の話をしながら「お母さんは心配しなくていいから」と言って消えていったと話します。

 

二人は咲が向こうで父親の世話をしているのだと話していました。立花の会社では従業員が徴兵のための赤紙が届いたと報告していました。

 

新製品の開発を催促していた加地谷も、新商品の開発に着手している場合じゃないと、状況が変わってきていることを話します。

 

立花が加地谷に福子の姉が亡くなったことを話すと、加地谷はどうでもよさそうな態度で、無神経な言葉を立花に投げかけて出ていってしまいました。

 

いつも馬に乗って出歩いている牧は、珍しく徒歩で移動していました。知り合いに馬のことを聞かれ、馬は兵役に摂られたと返事していました。

 

どうやら牧は馬の事でとても落ち込んでいるようです。ホテルでも、鉄製品が徴収されていました。保科が残念がっていると、野呂がまた保科に告白しようとします。

 

告白の言葉が出せずにいると、牧が現れて、保科に結婚の申し込みをして立ち去って行きました。野呂は半泣き状態で、保科を問い詰めますが、保科自身も戸惑いを隠せないようです。

 

福子は咲の件で支配人からお休みをもらっていて、克子の家に遊びに行きます。克子も元気が出ないようです。ふと、克子は、妻を亡くした真一はどうしているのかと心配していました。

 

福子はそれを聞きすぐに真一を尋ねます。やつれた様子の真一は、福子の訪問に驚いた様子で家に招き入れました。咲の遺影の背後には、忠彦が書いた桜の絵が飾られていました。

 

福子は真一を気遣っていると、真一は自分のもとに赤紙が来たことを教えました。真一は咲の遺影を見ながら、「咲と一緒に行ってくる」と福子に話します。

 

福子も「咲姉がきっと守ってくれる」と答えていました。真一は福子から立花に会ってないと聞いて、福子にそれでいいのかと投げかけます。

 

咲や鈴は関係なく、自分の気持ちに正直になるべきだと言い、「大事な人が生きてそこにいるなら簡単に手放してはいけない」と弱気になっている福子を励まします。

 

帰り道、福子は真一の言葉をかみしめながら、ふと足を止めます。しばらくして、踵を返し、立花の会社に立ち寄りました。

 

立花に会った福子は、姉を亡くして気落ちしていたことを話し、連絡しなかったことを謝りました。そして、何かを言いかけようとしたところへ、憲兵たちが会社にドカドカと入ってきます。

 

何事かと二人が驚いていると、憲兵は立花を「軍事物資横領の疑いで逮捕する」と連行しようとします。立花は抵抗して、自分は何もしていないと主張しますが、無理やり連行されるところで今回のお話はおしまいです。まんぷく13話の感想につづく。