まんぷく26話は、克子の子供たちが、靴磨きで働いているところから始まります。心のない大人のお客は、子供たちだけで働いていることをいいことに、長女のタカが言ったお代より少ない額しか支払ってくれません。

 

しかし、子供たちは懸命に働き、作ったお金を克子に渡します。克子はいつの間に靴磨きなんてしていたのかと驚いていました。タカたちは兄弟で勉強を教え合いながらも働いていたようです。

 

そんな子供たちを見て、克子は泣きそうになりながら、謝ります。それを聞いた子供たちは不思議そうにしていました。鈴は福子からその様子を聞き、なぜか萬平になんとかしろと責め立てます。

 

鈴は自分の着物すら売ろうとしないことを棚に上げ、今の居候の生活で食事もまともに取れないことに不満を漏らしていました。萬平に発明家ならみんなが欲しがるものを作ることはできないのかと鈴が責めると、萬平は素直にあやまり何か考えると約束していました。

 

夜、またすいとんだと子供たちが愚痴をこぼすと、鈴も一緒になって不満をこぼします。福子は明るい調子で、目をつぶってこれは小さな大福だと言い、甘い大福の味を思い出しながらすいとんを口にします。

 

おいしいと福子は盛り上がりますが、家族は「やっぱりすいとんだ」と冷静に答えていました。そんなやり取りをしているうちに鈴は、とうとう自分の着物を売る決意をします。

 

翌日、着物を買ってもらおうとすると、克子の着物を売りに来た前回と同様に買いたたかれそうになってしまいます。鈴は怒って、「この着物の価値が分かってない」と文句を言っていると、男が割って入り、鈴の着物を評価します。

 

福子が顔を覗き込むと、それは世良でした。相変わらずのお調子者の世良は鈴を福子のお姉さんかときいて、鈴を喜ばせていました。福子たちは世良を家に連れて帰り、萬平に合わせます。

 

しかし、世良が違法に物を仕入れて高く売りさばいているという話しを聞いて、鈴や福子たちは一転、悪いことをしている人だと認識して非難し始めます。

 

買い取ったものを高く売ることが不公平だと言う鈴たちに、世良は「今は不公平の時代、それに文句を言っている時点であかんのです」と言い返していました。

 

世良の開きなおった態度に鈴たちは呆れ、萬平は黙り込んだままでした。そんな萬平に世良は少しいらだった様子で、「はよ出てこい発明家の立花君」と言い捨てて帰ってしまいました。夜、「世良は相変わらずたくましいな」と萬平は笑います。

 

そして、「世良のように自信を持って自分はこうだといえる人間になりたい」とつぶやいていました。福子は萬平を励ますように、昼間目にした光景を話します。配給所で自分を証明するものが無く配給が受けられない人の話でした。

 

それほどにみんなが戦争での被害で追い詰められているのだと福子が話していました。配給所の係の人に「判子だけでもいいので」と言われていたことを福子が話していると、しばらくして、萬平は「判子があればいいのか」とつぶやきます。

 

福子が不思議そうにしていると、「じゃあ作ってやればいい。自分が何者かを証明する大事なものだ」と萬平が自分の考えを口にします。世の中に求められているものを萬平が気付いたことを、福子がほほえみながら見つめているところでおしまい。まんぷく27話の感想につづく。