北斗がどうして捕まったのか、どうして殺人を犯したのか、今回はその発端となる出来事を回想するお話でした。里親になった「おかあさん」との生活で人を信じることが出来た北斗は、気持ちが安定し、大学も受かり今までとは全く別人のように明るくなりました。

 

そして、おかあさんが里親をしている、もう一人娘のあすみが、久しぶりの里帰りで初めて北斗に会います。新しいお姉さんまで出来て、毎日楽しそうに暮らしていましたが、高齢のおかあさんはすい臓がんになってしまいます。

 

おかあさんは体調が悪いことを隠していたため、検査した時には末期と診断されてしまい、北斗はおかあさんの異変に気づかなかったことを悔やみます。過酷な終末治療に付き添う北斗ですが、せっかく信頼できる人が現れたのに、それがすぐに失われるなんて、動揺せずには居られないと思います。

 

そこへ、おかあさんの友人が、がんに効くらしい「波洞水」とかいう怪しげなものをお見舞いに置いて行きました。ネットやチラシでも、本当にそういう怪しいものはたまに見かけますよね。

 

そして、検査入院のお見舞いなのに、がんに効く水を持ってくる所は少し疑問を感じてしまいました。何か裏があるのかな?とほんのり思いつつ話は進みます。北斗は、実の親から受けたしつけという名の虐待により、多分世間知らずに育っていたのかもしれません。

 

もしくは、おかあさんに治ってほしい一心で、なんとなく怪しいと思っていながらも、信じてしまったのかもしれません。その超高額な水をおかあさんに飲ませ始めてしまいます。

 

おかあさんが北斗のために貯めてくれたお金をほとんど使い切り、大学の学費すら払えない状態になってしまいます。そして、その「波洞水」は詐欺だと、突然現れたジャーナリストに教えられ心が折れそうになる北斗は、それでも、おかあさんに水を飲ませ続けます。

 

黙って置こうとしていたようですが、週刊誌にその話が掲載されてしまい、そのことがおかあさんにまで伝わってしまいます。値段の事など知らずに「おいしい」と飲んでいたおかあさんは、北斗に謝ります。そして、ショックのせいなのか病状が悪化して、危篤状態になってしまいました。

 

普通に知り合いからの話であれば、「どうしてそんな馬鹿なことを!」と言い捨ててしまいそうになる内容なのです。しかし、北斗の外界と遮断されていたような生い立ち、おかあさんに助けられた経緯を考えると、なんだか本当にこうゆう人が居そうな気がして悲しくなってしまいました。

 

危篤状態のおかあさんに「復讐したいか」聞きます。身動きしたのを見て、北斗は復讐を決意するところで、今回は終わってしまいました。お姉さんも「どうして相談してくれないの」と怒っていましたが、本当にその通りです。きっと私でも同じことを言います。

 

北斗は、どうしても、おかあさんと離れることが受け入れられなかったのかもしれません。そして、おかあさんの危篤でさらに動揺して、「復讐」が始まってしまったのかもしれません。北斗が最後にどうなるのか続きが気になります。