どういった罪で囚われているのか、『北斗-ある殺人者の回心-』第4話でやっと事件の全貌が明らかになります。少し大げさかもしれませんが、この回が終わったとき、「なんてこった」と少し放心してしまいました。

 

おかあさんを失った悲しみ、さらに詐欺に引っかかったことで、最後の最後でおかあさんを苦しませてしまったことから、悪徳業者の社長への殺意が湧き、北斗は復讐を誓ってしまいます。

 

そして、心から心配するお姉さんを振り払い、凶器を忍ばせて社長の家へ向かいます。社長の思惑を逆手に取り、計画を立てて実行しようとしましたが、凶器を社長宅の用務員見られてしまい、二人の女性を刺殺してしまいました。

 

 

社長を殺そうが、関係ない人を殺そうが、罪は罪です。しかし、殺したいほど憎んでいる人間まで届かなかったその思いは、のほほんと生きている私には想像できません。

 

さらに、追い打ちをかけるかのように、弁護人は残酷な事実を伝えます。北斗は危篤状態のおかあさんに「復讐したいか」と問いかけ、おかあさんはその問にうなずいたと思いこみます。

 

しかし、それは呼吸の苦しさによる動きで、問いかけに対する返事ではないと説明されます。それを聞いた北斗は、あまりの事に笑いながら、自分の犯した罪の意味の無さに、より強く極刑を願ってしまいます。

 

その後拘置所で、舌を噛んで自殺をしようとしますが、そこでは自殺すら許されません。極刑を回避させようと、弁護人やお姉さんは色々頑張りますが、北斗は意思を変えようしません。

 

そこだけは、なんだか気持ちが分かるような気がしてしまいました。人を殺して、それを後悔しておいて、でも刑を軽くしようという考え方が許せないのかもしれません。

 

でもそれは、自分の犯した罪の重さがよく分かっていることとも言えます。周りの、極刑を回避させたい気持ちも同時に分かるので、やるせない気持ちと自分を許せないであろう気持ちで複雑な気分にさせられました。

 

北斗やお姉さんを見ていると、無期懲役になればいいのに、と思う反面、殺された人にも家族が居ます。裁判では、自分の過去をさらけだされて、とても平然とはしてられないだろうと、弁護人は北斗にアドバイスします。

 

極刑を望む北斗と、北斗を助けるため無期懲役に持ち込もうとする弁護人たちと、被害者とその遺族たち、三者三様の思いがあります。そして、次回はとうとう最終回です。最後は判決が出そうですが、どちらにせよ死刑制度について、考えさせられるドラマですね。